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ダイナミックアクセス制御(DAC) その1 [Windows Server 2012]

今回は、ダイナミックアクセス制御を試します。
現時点で、ダイナミックアクセス制御は、ファイルサーバの新しいアクセス権制御と
して使用するものではなく、既存のNTFSなどのアクセス権と組み合わせて使用する
ものだそうです。

では、今回の環境を紹介します。
<環境>
■仮想サーバ(WindowsServer2012)+ActiveDirectory
 ドメイン名:vmdom.local
 AD上に以下の2つのユーザを作成
 ユーザA:財務一郎 部署:経理部 国:日本
 
 ユーザB:販売礼子 部署:営業部 国:英国

■ファイルサーバ(WindowsServer2012)+ファイルサーバリソースマネージャ
 参加ドメイン:vmdom.local

<作業の流れ>
1.クレームタイプ、要求の種類の作成

2.リソースプロパティの作成

3.リソースプロパティリストにリソースプロパティを登録

4.集約型アクセス規則の作成

5.集約型アクセスポリシーの作成

6.グループポリシーの展開

7.共有フォルダの設定

8.確認

次回に続くw

1.クレームタイプ、要求の種類の作成
(1)サーバマネージャのウィンドウで、[ツール]-[Active Directory管理センター]をクリックします。
1.jpg
(2)[ダイナミックアクセス制御]-[Claim Type]をクリックし、[新規]-[要求の種類]をクリックします。
2.jpg
(3)[c]を選択して、「OK」をクリックします。
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(4)「department」を選択して、「OK」をクリックします。
4.jpg
(5)先ほど選択した項目が表示されていることを確認します。
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2.リソースプロパティの作成
(1)[ダイナミックアクセス制御]をクリック、「Resource Properties」を選択します。
右側のメニューより[新規]-[リソースプロパティ]をクリックします。
6.jpg

3.リソースプロパティリストにリソースプロパティを登録
(1)全般の表示名を「R_Country」と入力後、下側の「追加」ボタンをクリックします。

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(2)値を「JP」表示名を「日本」と入力後、「OK」ボタンをクリックします。
再度、(2)に戻り「追加」ボタンをクリックし、今度は、値を「GB」表示名を「英国」とします。
8.jpg
(3)2つ追加されたことを確認し、「OK」ボタンをクリックします。
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(4)再度、(1)の[新規]-[リソースプロパティ]をクリックします。
表示名を「R_Department」と入力し、下の「追加」ボタンをクリックします。
10.jpg
(5)値に「経理部」表示名に「経理部」を入力し、「OK」ボタンをクリックします。
再度、(5)の「追加」ボタンをクリックし、今度は、値に「営業部」表示名に「営業部」を入力し、
「OK」ボタンをクリックします。
11.jpg
(6)追加した2つの情報が入力されていることを確認し、「OK」ボタンをクリックします。
13.jpg

4.集約型アクセスポリシーの作成
(1)「ダイナミックアクセス制御」をクリックし、「Central Access Rules」をクリックします。
右側のメニューから[新規]-[集約型アクセス規則]をクリックします。
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(2)「名前」に「経理部アクセス規則」と入力し、右下の「編集」ボタンをクリックします。
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(3)左下の「条件の追加」をクリックします。
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(4)「リソース、R_Department,次の値と等しい、値、経理部」を設定し、「条件の追加」をクリック
「AND」を設定し、「リソース、R_Country、次の値と等しい、値、日本」を設定し、「OK」ボタンをクリックします。
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(5)アクセス許可の枠で、「次のアクセス許可を現在の・・・」を有効にして、「編集」ボタンをクリックします。
18.jpg
(6)「追加」ボタンをクリックします。
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(7)「プリンシパルの選択」をクリックします。
20.jpg
(8)「Authenticated Users」と入力し、「OK]ボタンをクリックします。
21.jpg
(9)基本のアクセス許可で「フルコントロール」を選択します。
「ユーザー、department、次の値に等しい、値、経理部」を設定し、「条件の追加」をクリック、
続けて、「ユーザー、c,次の値に等しい、値、日本」を入力し、「OK」ボタンをクリックします。
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(10)「Authenticated Users」が設定されていることを確認し、「OK」ボタンをクリックします。
23.jpg
(11)設定内容を確認し、「OK」ボタンをクリックします。
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5.集約型アクセスポリシーの作成
(1)10.jpg「ダイナミックアクセス制御」をクリックし、「Central Access Policies」をクリックします。
25.jpg
(2)[新規]-[集約型アクセスポリシー]をクリックします。
26.jpg
(3)名前に「日本経理部アクセスポリシー」と入力します。
「追加」ボタンをクリックし、左側にある「経理部アクセス規則」を右側の
「次の集約型アクセス規則」に移動し、「OK」ボタンをクリックします。
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6.グループポリシーの展開
(1)サーバマネージャで[ツール]-[グループポリシーの管理]をクリックします。
28.jpg
(2)ドメイン名を右クリックし、「このドメインにGPOを作成し、このコンテナーにリンクする」をクリックします。
29.jpg
(3)名前に「DACポリシー」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
30.jpg
(4)「DACポリシー」を右クリックして「編集」ボタンをクリックします。
31.jpg
(5)[コンピュータの構成]-[ポリシー]-[Windowsの設定]-[セキュリティの設定]-[ファイルシステム]-[集約型アクセスポリシー]を
右クリックし、「集約型アクセスポリシーの管理」をクリックします。
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(6)左側にある「日本経理部アクセスポリシー」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。
右側に移動したことを確認し、「OK」ボタンをクリックします。
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(7)「DACポリシー」を選択し、セキュリティフィルタ処理にある「Authenticated Users」を削除します。
「追加」ボタンをクリックします。
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(8)オブジェクトの種類の選択を「コンピュータ」に変更し、「選択するオブジェクト名を入力してください」の欄に「ファイルサーバ」名を入力し、
「OK」ボタンをクリックします。
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(9)「Default Domain Controllers Policy」を右クリックし、「編集」ボタンをクリックします。
36.jpg
(10)[コンピュータの構成]-[ポリシー]-[管理用テンプレート:ローカルコンピュータ]-[システム]-[KDC]をクリックし、
「KDCで信頼性情報、複合認証、およびKerberos防御をサポートする」をダブルクリックします。
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(11)「有効」をクリック、「サポート」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
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(12)グループポリシー管理エディタを閉じます。
(13)タスクバーのPowerShellアイコンを右クリックして、「ISEを管理者として実行する」をクリックします。
39.jpg
(14)「gpupdate /force」と入力し、実行します。
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7.共有フォルダの設定
(1)ファイルサーバ上の共有フォルダを右クリックして、「プロパティ」を開きます。
42.jpg
(2)「分類」タブを開きます。上側の「R_Country」を選択し、下側の「日本」を選びます。
同様に、「R_Department」を選択し、下側の「経理部」を選び、「OK」をクリックします。
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8.確認
(1)共有フォルダを右クリックして、「プロパティ」をクリックします。
(2)「セキュリティ」タブをクリックし、「詳細設定」をクリックします。
44.jpg
(3)「集約型ポリシー」を選択し、「変更」ボタンをクリックし、ポリシーを選択します。
45.jpg
(4)画面中央付近の「経理部アクセス規則」をクリックすると、下側にアクセス設定情報が出てきます。
46.jpg

以上です。

先日、WindowsServer2012のMCSAのアップグレード試験を受けましたが、設定手順が問われましたので、
受験される方は、一度操作されるとよいですよ。


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